介護という専門職に求められるもの
介護業界で働く上で大事にしたいポイントとしてまず挙げられるのは、介護にまつわる知識やスキルです。資格勉強をこなし知識やスキルを得れば、給与アップも期待できますので、介護という専門職をより追究する方向に進むのは間違いではありません。一方で、介護の知識やスキルが十分であればよいというわけではなく、介護職には他にも様々なものが求められます。
やや極端な例ではありますが、食事介助や入浴介助等の技術が抜群に優れていても、コミュニケーション能力に難があれば、利用者からの信頼は得られません。介護の専門的な勉強を進めることは大事ですが、同時に視野を広げて、コミュニケーション能力アップに取り組んだり、会話のバリエーションを増やすため高齢者の方に好まれるような趣味を始めたりすることも必要です。
どのような趣味を始めればよいか分からない場合は、アロマテラピーやリフレクソロジーといった、介護の仕事に活かせる趣味を選ぶとよいでしょう。
アロマテラピーは火を使うものというイメージを持っている人もいらっしゃるかもしれませんが、火を使わなくても、十分に香りを楽しむことは可能です。高齢者の方が手に取ってしまわないよう、置き場所には注意する必要があるものの、ティッシュやハンカチに精油を垂らすだけでも、香りによるリラックス効果などを得ることが期待できます。
リフレクソロジーは、手や足といった末端部分にある反射区と呼ばれる部分を刺激する健康療法で、利用者の手足に触れる機会が多い、介護の現場での仕事で役立ってくれる技術です。